木造軸組工法壁量計算の必要壁量検討ツール

公開日:2011/05/11 00:00
最終更新日:2011/08/09 21:50

 

 2011年3月11日、東日本大震災が発生し木造住宅は大きな被害をうけました。地震による被害よりも、津波による被害の方が大きかったとはいえ、木造住宅の耐震性についてこれを機に考えなければいけないと思いました。.
 木造住宅の大多数は、建築基準法の構造に関する区分で言うと四号建築物に該当し、四号建築物は構造計算は不要で壁量計算と仕様規定でいいことになっています。
 木造住宅の耐震性は壁量計算に委ねられていることになります。
 しかし、建築基準法はそもそも最低限の基準であり、壁量計算は構造計算を簡略化したものであり、しかも壁量計算は根拠の荷重が軽めに見られているといった問題点が指摘されているところです。.
 木造住宅に暮らす家族は、命を木造住宅に委ねているのに、その木造住宅は最低限の基準のしかも簡略化された検討方法で造られているという状況があります。
 せめて、木造住宅を設計する人は、壁量計算さえクリアーすればよしとするのではなく、プラスアルファの安全性の配慮を行わなければいけないと思います。.
 そんな中で、東日本大震災の後に自分に何かできることはないのかと考え、壁量計算の必要壁量を検討し、安全率をみて割り増したりできるツールをつくりました。
 壁量計算の必要壁量はどういう根拠に基づいているのか、安全率は何を割り増してみているのか、といったことがこのツールを使えば設計する人が考えられるようになると思います。.
 よりよい木造住宅を設計しようとしている人に対して、このツールが少しでも役に立てば幸いです。

Version 1.00

公開日:2011.5.20


■動作環境
 Microsoft Office Excel 2007 以上.
 Copyright(C)2011.03 110%Architectural design room

 

 

 

 

Version 1.00
7000128690500uf.zip
zip ( 圧縮 ) ファイル 2.0 MB

Version 1.10

公開日:2011.12.2


■動作環境
 Microsoft Office Excel 2007 以上
 Copyright(C)2011.03 110%Architectural design room
■更新内容
 津波荷重に対する必要壁量の検討を追加

※旧バージョンをフォルダごと削除してから、新バージョンをご利用ください。

Version 1.10
7000136757600uf.zip
zip ( 圧縮 ) ファイル 2.7 MB

 

 

 

Version 1.20
公開日:2012.6.18

 

■動作環境
 Microsoft Office Excel 2007 以上
 Copyright(C)2011.03 110%Architectural design room
■更新内容
  ”津波荷重の算定”を修正・変更した。
1.修正・変更内容
(1)必要壁量算定に用いる津波荷重について、津波波力と浮力を考慮していたが、津波波力のみに修正した。
(2)浮力算定の項を削除した。
(3)津波波力Qzの算定式を修正した。
(4)津波荷重の項を削除した。
(5)必要壁量の算定に用いる荷重を、津波荷重+建物重量(固定荷重+積載荷重)としていたが、津波波力÷1.96KN/mに変更した。(1.96KN/m=壁倍率の基準耐力)

 

※旧バージョンをフォルダごと削除してから、新バージョンをご利用ください。

Version 1.20
7000154624500uf.zip
zip ( 圧縮 ) ファイル 2.0 MB

 

 

■津波に対する必要壁量算定に用いる見付面積について

津波に対する必要壁量算定に用いる見付面積について.pdf
PDFファイル 328.6 KB

 

 

 

 

Version 1.30

公開日:2012.6.25

 

■動作環境
 Microsoft Office Excel 2007 以上
 Copyright(C)2011.03 110%Architectural design room

 

■更新内容

 風圧力に対する必要壁量の算定方法について、2000年改正後の建築基準法施行令の風圧力に対応した。

※旧バージョンをフォルダごと削除してから、新バージョンをご利用ください。

Version 1.30
7000248354700uf.zip
zip ( 圧縮 ) ファイル 2.0 MB

Version 1.40
公開日:2015.6.29


■動作環境
  Microsoft Office Excel 2007 以上
  Copyright(C)2011.03 110%Architectural design room


■更新内容
1.平屋建てと2階建てで、必要壁量検討結果の表示方法を変更した。
2.地震力分布係数Aiの計算に用いるαiについて、2階用は一律0.3としていたが、建物重量に合わせて計算するようにした。
なお、Aiの計算内容の修正をおこなった。


※旧バージョンをフォルダごと削除してから、新バージョンをご利用ください。

Version 1.40
7000263182500uf.zip
zip ( 圧縮 ) ファイル 2.0 MB

Version 1.50

公開日:2016.2.20

 

■動作環境
 Microsoft Office Excel 2007 以上
 Copyright(C)2011.03 110%Architectural design room

 

■更新内容

(1)重要度係数の選択欄を追加した。
 重要度係数の選択に対して、C0をx1.0、x1.25、x1.5する。
(2)基準風速の選択を、任意入力からリスト選択に変更した。
(3)風速の割増の選択を追加した。
 風速の割増するを選択した場合、品確法耐風等級2の風速を適用する。