木造住宅の建築確認申請の現実③

公開日:2008/08/08 19:30


(3)設計業務は建築士が行う。建築士はきちんとした設計業務を行う.
 はずなんですが、一般的な木造住宅の場合、ここにも問題点があります。
 
 小さな工務店さんや個人の大工さんの場合、木造住宅を建築できますが、設計業務ができるとは限りません。建築士じゃなくても、工務店も大工さんもできます。.
 きちんとした設計が行われているか。
 建築確認申請で省略された、設計図書の作成はおこなわれているか。
 
 建築確認申請を合格していても、その疑問が残ります。
 
「基礎はベタ基礎なら大丈夫」→基礎業者さんにお任せ
「構造はプレカット屋さんなら大丈夫」→プレカット業者さんにお任せ.
 基礎図も梁伏図も、各業者さんにお任せしても、木造住宅は建築できます。
 でも、そこに建築士としての考えや知識が入っているかはわかりません。
 平面図・立面図・配置図など、建築確認申請に必要な程度の図面があれば、細かな図面が無くても木造住宅は建築できます。
 建築できてしまうところに、問題点があります。