住宅プランニングの概念にとらわれないアプローチについて
「木々に囲まれた森の中のような住空間をイメージ」
葉や枝の間から木漏れ日がキラキラと差し込む。
さまざまな緑の色が折り重なる。
木々の間から見え隠れし、ちょっと身を潜めたり伸び伸びと天を仰いだり、気配を感じながら、多様な距離感をつくりだす。
光と影が豊かな表現を生み出す。
住宅地を上空から見下ろすと、グレーの屋根がまるでコールタールのように大地を覆って見える。住宅地の中に木々を植えるだけでなく、住宅そのものが木々に近づけないものだろうか。
森の木々が人間に与えるやすらぎは、健康面で大きな効果がある(※1)ことが知られている。。その効果を求めて、休日には森林浴に出かける方もいるが、住宅地そのものが森林のような環境になれば、健康的な暮らしを営むことができる。
・床は円形のテーブル状の構造で、木々のようなパイプによって支持される。
・円形テーブルは、機能毎(キッチン、洗面、浴室、寝室…)に設置。必要に応じて追加していく。横方向に広がっていく。個々の家が増設していくことで、まるで森が広がっていくようになる。
・円形テーブルはエレベーター状に、パイプを上下に可動できる。近隣の視界や円形テーブル間の繋がりに応じて、自由に高さを調整できる。住宅は住むための機械のごとく、”メカ”と住宅が融合する。
・屋根は縁系の”光合成パネル”を無数に傘状に配置して構成する。光合成パネルは、酸素をつくりだすと同時に、光合成の際に生じる電気(※2)で発電を行う。さらに、熱は冷暖房・給湯に使用。
・壁面はガラスカーテンウォールで、ガラスは瞬間調光ガラスにより自由に透明な位置と不透明な位置を切り替え。
※1記事「森の癒し効果でストレス濃度低下!」
http://allabout.co.jp/gm/gc/59983/
※2記事【科学】米ジョージア大学が植物の光合成から電気を生成する画期的な新技術を開発
http://viva-wmaga.eek.jp/2013/05/13/15464