木造住宅の構造計画は、構造計算をしなくてもできるようになっています。
耐震性は、筋かいや合板などの耐力壁で担保する考えで、耐力壁の数を数える壁量計算というかんたんな方法で検討できるようになっています。
床や屋根の重量を支える梁などの横架材の検討は、スパン表と呼ばれる一覧表でチェックしたり、大工さんの経験知識で「これくらいでいいだろう」という勘のようなもので判断されるのが一般的です。
木造住宅は、大工さんが計画して建てられるようにしてあるので、構造計算の知識がなくてもできるようになっています。
しかし、木造住宅といっても、木造部分を支えている基礎は鉄筋コンクリート造です。鉄筋コンクリート造は構造計算の知識が必要です。
ですが、木造住宅は構造計算の知識がなくてもできるようになっているので、基礎も木造部分と同じような扱いです。
とはいえ、大工さんが鉄筋コンクリート造を「これくらいでいいだろう」という勘でどこまで検討できるでしょう。
とくに注意が必要なのが、人通口と呼ばれる床下点検用に基礎梁(基礎の立ち上がり)を切られた部分です。
べた基礎の計画は、壁量計算のようにかんたんにはいかないのですが、とりあえず「べた基礎の考え方」をざっくりと簡単に説明した動画を作成しました。