港町の家

 かつて人の賑わいがあった街は、時代の流れとともに、青年期から熟年期に移り変わっている。街並みの建物のあちこちに、月日の流れが刻まれ、当時の流行りのデザインや新しかった素材は色褪せている。しかしその姿は、寂しさではなく落ち着きという感覚である。
 そんな街並みの中にある、駐車場として使われている敷地が、住宅計画地である。

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