空間操作手法~広がりの演出について~

 住宅の計画の際に、敷地の大きさも建てられる建物の大きさも限りがありますので、限られた条件の中でどれだけ空間の表現力を高めるかが、計画のポイントになります。表現力というのは、広がり、連続性、一体感、明るさ、陰影、といった具合です。
 たとえば、広がりについては錯覚を利用するのがひとつの方法です。
 イメージパースでサンプルを作ってみました。
 LDKの空間をキッチンから眺めた場合の、広がりの感じ方の操作について。
 まず、手前の天井と床の色を暗くすると、奥の空間が広がって見えます。
 さらに、手前の天井を奥の天井よりも低くすると、奥の空間が広がって見えます。
 さらに、床も下げると奥の空間の広がりが強調されます。

① ② ③

④ ⑤



①・・・基本画像

②・・・手前の天井と床の色を暗くした場合

③・・・手前の天井高さを低くした場合

④・・・奥の床を下げた場合

⑤・・・ウッドデッキと庇を設置した場合

空間操作.zip
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